歯科医師

抜歯ばかりが仕事ではない

歯科医師というと、虫歯になってしまった歯を抜くのが仕事・・・というイメージもありますが、実はかなり仕事内容が細かく分類されている仕事でもあります。

歯科医師は、抜歯だけでなく歯石除去、入れ歯のメンテナンスを行う必要があり、レントゲン検査についても仕事の一部となっています。
また、仕事を開始する前に打ち合わせをすることも多いので、勤務時間のすべてが仕事のみでまとまっているわけでもありません。
抜歯の際も打ち合わせが必要ですし、レントゲン検査の内容によっては患者にレントゲン検査の内容を話してから、施術について案内しないといけないのです。
つまり、コミュニケーション能力が高い人ほど歯科医師に向いています。

先ほどの歯石除去についても同じです。
一般の人に対して歯石除去の話をされても、今ひとつ必要性を理解してもらえません。
ですが、今では歯石除去をされている人が増えてきているだけでなく、歯の美容と言われている審美歯科においても、施術を受けている人が多いと案内すると、女性などであれば快く歯石除去を承諾してくれるようになるのです。
歯医者というと、医者が勝手に施術内容を決めていき、いきなりドリルなどが付いた機器を使って治療が始まる・・・というイメージもありますが、今ではこのような対応も減ってきました。

インフォームドコンセントではありませんが、歯科医であってもお客様と密な関係を結ぶ努力をしているのです。
人によっては、普通の人と違う歯並びの人もいますので、人によっては美容だけが目的で通院している人もいます。
このようなケースでは、淡々と対応されるよりも親身になって対応してくれる方が嬉しい・・・、という人情についても察することができる歯科医のほうが、多くの患者さんから評価される先生となります。

感謝されることが多い

昔と今で大きく変わってきている点があるのですが、歯科医師の腕に関係なく段々と抜歯が痛くないように変わってきました。昔は、抜歯が怖くて泣いたりする子どももいましたが、今ではあまりそのような子ども減ってきています。

というのも、注射しておくだけで歯が簡単に抜けるような薬品も存在するため、昔のように無理矢理抜くという流れになっていないからです。
子どもは歯科医師が無理矢理抜こうとするだけで泣き出すのですが、今では麻酔を打つ際に怖がる程度となっています。
抜歯そのものも昔より短い時間で完了しますし、診療所などでも清潔感があふれる明るい室内が増えてきました。

老人の入れ歯に関するメンテナンスでも同じことが言えます。
昔は入れ歯というと、簡単にメンテナンスできませんでしたが、今では若手でも簡単に対処できる時代となっているのです。