保育士

子供の世話だけでなく、生活に必要なことを指導する仕事

保育士は、保育施設などに預けられた子供のお世話をするというのが主な仕事です。
他にも、子供たちに生きていくうえで必要なことを教えていくことも重要な仕事のひとつです。
例えば、食事や排泄、睡眠など幼児時期に学ばせるべきことを指導していくことが挙げられます。

子供が好き、子供に関わる仕事がしたいと思ったら真っ先に名前が挙がる仕事です。

また、子育ての経験を活かすこともできるので、主婦の方が独学で保育士資格を取得する場合もあります。

保育士になるには

保育士になるには、まず保育士資格を取得しなければいけません。
大きく分けて方法は2つです。

一つは、都道府県知事が指定する保育士養成学校で指定の科目を履修、単位を取得して卒業すること、もう一つは、保育士試験に合格することです。
異業種からの転職や、独学する以外は、前者の方法で保育士になるという方がほとんどです。
保育士資格を得るには|一般社団法人全国保育士養成協議会

合格率がとても低く、狭き門ですが独学でもあきらめずに勉強して保育士になった方もたくさんいますよ。

求人はたくさんある

保育士は慢性的な人手不足が問題になっており、まさに売り手市場の仕事です。
今では異業種から保育士に転職するのも珍しくなく、逆に異業種で培ったスキルが活かせる場合も多いです。

保育士の資格を持っていれば、条件さえ合えば求人は全国各地で多数あります。
東京都内だけでも2万件近くあり、待機児童問題の解消にもつなげるために保育施設などが新しく開設されることも増えています。

求人サイトでは、地域別でも見れるので、自分が住んでいる地域や、働きたい地域などで探してみると効率的です。

ペットシッター

飼い主の代わりにペットのお世話をする仕事

少し前から続いているペットブームで、動物を飼う人が増えていますね。
昔は一人暮らしで犬を飼うということはあまりなかったように思いますが、最近は一人暮らしでも犬を飼っている人が多い上に、仕事で家を空けることが多い人でもペットを飼育している人がたくさんいます。

出張の時などは離れて家族や友人にペットを預けるという人もいますが、ペットを預けられる人がおらず、困っている人も多いです。
そんなとき、「ペットシッター」が活躍します。
ペットシッターはその名の通り、ペットのお世話をする仕事。
飼い主さんが仕事や用事で留守にしている間、散歩やエサやり、遊びなどのお世話をするのがメインの業務です。

ペットホテルの場合、ホテルにペットを預けてお世話をすることになりますが、ペットシッターは飼い主とペットの家に来訪してお世話をするという点に違いがあります。
ペットシッターであれば、狭い檻にペットを閉じ込めておかずに済むので、ペットにストレスがかかりにくい点が大きなメリットです。
ペットのエサやエサの容器も普段使用しているものを使えるので、飼い主がいない寂しさを我慢すれば、あとは普段の生活と変わらずに過ごせます。

ペットシッターになるには

ペットシッターの仕事は特に資格を必要としませんが、動物に関する深い知識を必要とするため、本格的にペットシッターの仕事がしたいという人は動物関連の専門学校に行き、動物のお世話に関する資格を取得している人が多いです。
また、自分でペットシッターの事業を開業する場合は、「動物取扱業」の登録申請を行わなければなりません。

未経験からペットシッターの仕事をする人は、まずはアルバイトなどでペットシッターのお店で働くケースがほとんどだと思われます。
アルバイトであれば、学校を出ていなかったり、資格を持っていなくても採用される可能性が高いです。
気になる収入は、アルバイトで1000円前後、正社員の場合で月収25万円前後だといわれています。

ペットシッターに向いている人は、やはり動物が好きでお世話をすることにやりがいや楽しさを感じる人でしょう。
そのほか、ペットシッターは自分のお店にペットを預けてもらうのではなく、依頼主の留守宅に来訪してペットのお世話をするので、依頼主からの信頼を得られるよう、真面目に仕事に取り組むことができるということも重要です。

ペットシッターは日本ではまだ認知度が低いようですが、今後ペットを飼う一人暮らしの人やお年寄りが増えていくと思われますので、これから広く普及していくのではないかと思われます。
動物と関わる仕事はいろいろありますが、ペットシッターの仕事はこれからさらに必要とされるのではないでしょうか。

ブリーダー

ブリーダーの仕事は繁殖だけではない

ブリーダーというと、ある種の犬や猫を繁殖するお仕事というイメージが強いですね。
もちろん繁殖も重要な仕事ですが、そのほかにも飼育している動物の管理、新しい品種の開発、販売、ショーの参加など、動物に関する仕事が多岐に渡ります。
ショーで優勝するような犬を繁殖すれば、それだけ自分のブリーダー能力が高いというアピールにつながります。

ブリーダーという業務を行う企業というのはかなり少ないので、多くのブリーダーは個人で開業して仕事をしているか、開業しているブリーダーの下で働いているというケースがほとんどです。
大手ペットショプの社員になると、年収は平均350万円前後程度といわれていますが、自分で開業した人気のあるブリーダーになると、年収1000万円以上という人もいるようですので、同じブリーダーでも収入の差はかなり開きがあります。

ブリーダーになるには

ブリーダーは需要が高いというわけではありませんが、ペットショップで動物を購入するよりも、優秀なブリーダーから購入するほうが健康な質のよい動物に巡り会えることが多いので、ペットブームの昨今はブリーダーが必要とされている傾向にあると思われます。

ブリーダーになるには、動物に関する多くの知識が必要です。
しつけや健康管理はもちろん、多くの出産に立ち会うことになりますので、動物学は重要になります。
ブリーダーになるための学部や専門学校というものはあまりないので、学校で動物に関する知識を得たいという人は、動物関連の学校で幅広い知識を学んでいます。

こうした学校を出てからは、ブリーダーの仕事を行っている会社に就職して実務経験を積むというケースが多いと思われます。
企業への就職が難しい場合は、個人で開業しているブリーダーのお手伝いという形で仕事をしている人もいます。
ブリーダーは資格を持っていないと仕事ができないというわけではないので、必ずしも学校を出ていなくても働くことは可能です。
しかし、動物に関する知識があるということが明確に分かるので、専門学校を出ている人は就職に有利になる傾向があります。

ブリーダーに向いている人は、なんといっても動物が好きな人で、愛情を持って動物と接することができる人です。
またブリーダーの仕事は、たくさんの動物を飼育するためにエサ代やワクチン代など、費用が多くかかりますので、経営に関する知識があると役立つでしょう。

これからブリーダーを目指したい人は、就職などに関する情報量が少なくて戸惑うこともあるかもしれませんが、学校で情報を得たり、ドッグショーに足を運んでみるなど、積極的に情報収集に励まれることをおすすめします。

トリマー

トリマーの仕事内容って?

トリマーは、主に犬や猫のシャンプーやカットなど、毛のお手入れをしてあげる仕事です。
ペット版の美容室と考えるとわかりやすいと思います。

自宅で犬を飼っている人は、自分でペットのシャンプーをするという人も多いので、トリマーの仕事を簡単そうに思ってしまう人もいるようです。
しかし実際にはかなり大変なお仕事。
動きまわるペットをシャンプーするならまだしも、均等にカットをしなければなりませんし、犬種によって仕上げ方が違うので、有名なカットやブロー方法を網羅しておかなければなりません。

たとえば、プードルは独特のかわいらしいカットが有名ですが、逆にストレートのマルチーズなどはまっすぐツヤツヤの毛に仕上げなければなりませんよね。
それぞれの犬種に合わせてトリミングの方法が異なる上に、暴れたり動き回る動物を静止しながらトリミングしなければならないので、かなり高い技術力が必要です。
また飼い主によっては犬種に合わせたカットではなく、オリジナルのカットをしてほしいという人もいるため、そうしたニーズにもしっかり応えなければなりません。

トリマーが働く主な職場は、トリミングサロンをはじめ、ペットショップやペットホテル、動物病院などいろいろな場所があります。
収入は決して高いとはいえない上に、トリマー専門で正社員の募集を行っているところは少ないので、好きだからこそ続けられる仕事だといえそうです。

トリマーになるにはどうすればいい?

以前は実際にトリミングサロンなどに就職してから、研修を受けながら仕事を覚えることもできたようですが、今は未経験や無資格で就職できることはほとんどありません。
未経験の人は、トリマーの専門学校を出て基礎を習得してから就職活動をしている人が多いです。

トリマーはただペットの毛を整えればいいというわけではなく、動物学を習得してペットの健康状態を把握する知識を身に着けなければなりませんし、いろいろな動物とのコミュニケーション方法を学ぶ必要があります。
こうした点からも、専門学校で学ぶことはトリマーを目指す人にとってかなり役立つと思います。

ペットを飼う人が増えたことから、トリマーの需要は上がっているのですが、それと同時にトリマーになりたいという人も多いので、就職しやすいかというとそうでもないのが現実です。
よりよい就職をするには、日頃から動物に関する知識を身に付けるよう勉強して、トリミングの技術も練習するなどして向上させる必要があります。
優秀なトリマーであれば就職率は高くなりますし、経験を積んで独立するということも可能ですので、トリマーを目指す方はぜひ独立まで頑張ってみてください。

動物看護師

動物看護師の仕事とは

動物看護師は、動物病院で看護師としての仕事を行います。
主に獣医のサポートが中心となり、獣医が診察を行う際に動物が動かないよう抑えたり、手術の準備や器具の消毒、片付け、手入れなども動物看護師の仕事です。
そのほか、動物の健康観察やカルテの管理なども業務に含まれます。
また、動物病院によっては動物のトリミングやシャンプーなども動物看護師が行うところもあります。

人間の病院では、看護師は看護業務を専門に行い、受付などは医療事務の人が行うというケースがほとんどですが、動物病院では事務的な仕事も動物看護師が行うことが多いです。
電話対応や会計、窓口業務に加え、病院内の掃除や診察の準備など、動物看護師の仕事は多岐に渡ります。

動物看護師は看護師と違い、国家資格を取得しなければ業務に入れないということはありません。
従ってある意味ではどんな人でもなることができる職業ですが、実務に入ったときのことを考えると、まったく知識のない人では大切な動物の診療補助を行うことはできませんよね。

動物看護師には民間の資格があり、その資格に合格することが業界内では動物看護師になる条件とされている傾向にありました。
しかし2015年以降は、「認定動物看護師試験」という1つの資格に統一されることが決まっているそうです。
これから動物看護師を目指す人は、高校を卒業後専門学校や大学などで動物看護学を学び、卒業後に動物看護職統一試験を受験し、合格した上で晴れて動物看護師として働くことができるようになっていきます。
命を預かる仕事ですので、こうした資格が必要になるのは理解できますね。

動物看護師の収入と将来性

動物看護師の収入はそれぞれの動物病院によって異なりますが、フルタイムで働いている人の場合、300万円前後が一般的のようです。
入院施設のある動物病院では、夜勤が発生する可能性もありますので、その場合はもう少し高くなる可能性もあります。

少子化の影響もあってか、今はペットを飼育している人がとても増えていて、動物病院や動物看護師の需要は高まっています。
動物が好きという人にとって、動物看護師は楽しみながらやりがいを持って働くことができる仕事ですが、ペットの種類がとても増えてきて、昔は犬や猫、せいぜいうさぎやハムスターくらいだったのが、今はフェレットや蛇など、いろいろな動物の看護を行わなければならないため、勉強することがたくさんありますので、学びに対する努力は不可欠です。

動物看護師は動物病院だけでなく、ペットホテルやトリミングサロンなどいろいろなところで働くことができますので、こういった意味でも需要のある仕事だといえると思います。