イラストレーター

いろいろな媒体に向けたイラストを描く仕事

イラストレーターの仕事はイメージがつきやすい人も多いのではないでしょうか。
書籍や雑誌、CDジャケットなど、クライアントから依頼を受けた媒体にイラストを描くのがイラストレーターの仕事です。

イラストレーターの仕事で重要なのは、「クライアントが求めるイラストを描く」ということ。
もちろん仕事の依頼が来たからには、そのイラストレーターに描いてほしいということではあるものの、自分の好きな絵を描いてよいというわけではありません。
その媒体ではどんなイラストを求めているかを完璧に理解し、その意向に沿ったイラストを描く必要があります。
たとえ自分が人物のイラストが得意だったとしても、クライアントが花の絵を求めていたら花の絵を欠かなければなりませんし、花の描き方もクライアントの意向に従うなど、相手が求めているイラストを描くというのはなかなか難しいものです。

仕事の流れとしては、依頼を受けたらクライアントと打ち合わせなどのやり取りをしながら、先方がどんなイラストを求めているのかを明確にしていきます。
その後イラストの大まかなサンプルを描いて提出し、クライアントの要望に沿ったものであれば実際にイラストの制作を行います。
納品後はさらにクライアントの要望に沿った形に仕上がるよう修正や追加などを行って、先方からのOKが出たら納品完了です。

イラストレーターになるには

イラストレーターのほとんどがフリーランスで、会社に就職してイラストを描いているという人は少ないです。
しかし、いきなりフリーのイラストレーターとして活動を始めるのは難しいので、多くの人は広告代理店や制作会社などに所属し、グラフィックデザインなどほかの仕事をしながらイラストを学んで、少しずつイラストの仕事をしていくといったケースが多いと思われます。
またイラストレーターは画力が重要ですので、美大やイラストの専門学校で学んでいた人が多く、それらのコネクションを通じて仕事をもらうという人も少なくないようです。

とにかくイラストレーターとして活動したいという人は、まずは報酬なし、ボランティアでイラストを描いてみるという人もいます。
少しでもたくさんの人に自分のイラストを見てもらうことができれば、そこから実務的な依頼につながるということもあるからです。

イラストレーターの収入は、1点いくらという形で金額が設定されることが多いので一概にはいえませんが、デザイン会社などに勤めている人であれば、会社員としての収入は確保できると思います。
まったくのフリーでイラストの仕事をしている人は、年収が100万円に満たない人もいれば、人気イラストレーターになると年収500万円を超える人もいます。