薬剤師の仕事内容
薬剤師はその名の通りお薬を扱う職業です。
就職先によって仕事内容は異なりますが、一般的には病院や地方の薬局、ドラッグストアなどで勤務し、お薬の説明と販売を行うことがほとんどです。
薬剤師が務める薬局のにも種類があり、調剤薬局と呼ばれる薬局が主になります。
調剤薬局での業務は処方箋の受付から始まり、患者さんのアレルギー・薬歴などを確認しながら処方検査という作業を行います。
処方検査は、医師が処方した薬に問題がないかを検査する作業のことで、複数の病院などにかかる患者さんに対して副作用などを起こさないように過去・現在の服薬状況をしっかり確認する必要があります。
お薬の「調剤」は計数調剤や軽量調剤があり、正確かつスピーディーに対応しなければなりません。
調剤が終わればお薬を患者さんに渡すのですが、その時同時に服薬指導も行います。
お薬は正しい服薬方法を守らなければ求める効果が思うように得られませんし、注意点や副作用についても理解してもらわなければならないため、分かりやすく患者の気持ちに寄り添った説明を心がける必要があります。
なり方
薬剤師になるためには資格が必要です。
薬剤師国家試験に合格することで認められますが、その受験資格は薬学の正規の過程のうちで6年の修業年限を必要とするため、まずは薬剤師になる進路がある大学に入学することが必要です。
薬剤師国家試験の合格率は平成21年で74.4%となっており、難易度がとても高いというわけではありません。試験に合格すれば厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、薬剤師免許が与えられます。
薬剤師免許を取得した後は薬剤師として働くことができます。
資格の取得後は正社員や派遣として働くのが一般的です。
最初は派遣として働きながら、本当に自分に合う就職先を慎重に決めるのも良いです。
薬剤師のやりがい
調剤は医師の処方箋からお薬を出す仕事ですが、調剤薬局では患者さんと直接接するため、医師と同じように患者さんを見守れる仕事です。
処方検査では医師が処方したお薬が適切かどうかを判断することができますし、適切な服薬指導によってお薬を正しく服用してもらえるようにできます。
出すお薬の責任を任されている仕事のため、負担も大きいように感じられますが、それこそが薬剤師の仕事のやりがいとも言えます。
患者さんのことをよく考え、適切なお薬を調剤できるのは薬剤師だけです。
また薬剤師は活躍の場も幅広く、将来的にはスポーツの分野でも活躍が期待されています。
お薬のスペシャリストとして、人々の役に立てる薬剤師という職業は、これからも社会から必要とされる存在でしょう。