動物看護師の仕事とは
動物看護師は、動物病院で看護師としての仕事を行います。
主に獣医のサポートが中心となり、獣医が診察を行う際に動物が動かないよう抑えたり、手術の準備や器具の消毒、片付け、手入れなども動物看護師の仕事です。
そのほか、動物の健康観察やカルテの管理なども業務に含まれます。
また、動物病院によっては動物のトリミングやシャンプーなども動物看護師が行うところもあります。
人間の病院では、看護師は看護業務を専門に行い、受付などは医療事務の人が行うというケースがほとんどですが、動物病院では事務的な仕事も動物看護師が行うことが多いです。
電話対応や会計、窓口業務に加え、病院内の掃除や診察の準備など、動物看護師の仕事は多岐に渡ります。
動物看護師は看護師と違い、国家資格を取得しなければ業務に入れないということはありません。
従ってある意味ではどんな人でもなることができる職業ですが、実務に入ったときのことを考えると、まったく知識のない人では大切な動物の診療補助を行うことはできませんよね。
動物看護師には民間の資格があり、その資格に合格することが業界内では動物看護師になる条件とされている傾向にありました。
しかし2015年以降は、「認定動物看護師試験」という1つの資格に統一されることが決まっているそうです。
これから動物看護師を目指す人は、高校を卒業後専門学校や大学などで動物看護学を学び、卒業後に動物看護職統一試験を受験し、合格した上で晴れて動物看護師として働くことができるようになっていきます。
命を預かる仕事ですので、こうした資格が必要になるのは理解できますね。
動物看護師の収入と将来性
動物看護師の収入はそれぞれの動物病院によって異なりますが、フルタイムで働いている人の場合、300万円前後が一般的のようです。
入院施設のある動物病院では、夜勤が発生する可能性もありますので、その場合はもう少し高くなる可能性もあります。
少子化の影響もあってか、今はペットを飼育している人がとても増えていて、動物病院や動物看護師の需要は高まっています。
動物が好きという人にとって、動物看護師は楽しみながらやりがいを持って働くことができる仕事ですが、ペットの種類がとても増えてきて、昔は犬や猫、せいぜいうさぎやハムスターくらいだったのが、今はフェレットや蛇など、いろいろな動物の看護を行わなければならないため、勉強することがたくさんありますので、学びに対する努力は不可欠です。
動物看護師は動物病院だけでなく、ペットホテルやトリミングサロンなどいろいろなところで働くことができますので、こういった意味でも需要のある仕事だといえると思います。