アニメーター

アニメーターってどんな仕事?

アニメーションを作るには、シナリオライターや撮影など多くの人が関わり、それぞれの仕事を行った上で完成します。
その中のひとつにアニメーターという仕事があり、これはアニメーションの作画を行う仕事です。
アニメーションは驚くような量の作画をつなげることで完成し、アニメーターはその作画を行います。

アニメーターは絵コンテに沿った原画を書くのがメインの仕事になりますが、原画はベテランの原画マンと呼ばれるアニメーターが中心となって描き、下積みの間は原画と原画をつなぐ動画を原画マンの指示に従って作成します。
仕事の上達具合によって原画を任されるようになりますが、それまでの期間は2年の人もいれば、5年の人もいるなどさまざまです。
さらに仕事ができるようになると、原画マンや作画監督といった仕事を任されるようになります。

アニメーターの年収

アニメーターはアニメスタジオや制作会社などの正社員として働いている人が少なく、フリーランスが多い傾向にあります。
そのため、月収いくら、年収いくらといった形で収入を表記できないケースがほとんどです。
下積みの動画を作る場合、1枚あたり200円前後が平均的で、原画を任されるようになると、1枚2500円前後が平均だといわれています。
下積み時代は原画の10分の1程度の収入ですので、新人の間は月に換算しても、まとまった収入を得ることは難しいかもしれません。

「日本アニメーター・演出協会」という団体が調査したところによると、20代のアニメーターの平均年収は110万円前後、30代で210万円前後とのことですので、アニメーターの仕事をしながらアルバイトをしているという人も少なくないようです。
アニメーターの仕事は、アニメが好き、作画が好きという人だからこそ勤まる仕事であるといえます。

アニメーターになるには

アニメーターの仕事は、特に資格が必要ということはありませんので、ある意味どんな人でも目指すことができます。
しかし、重要になるのが画力です。
画力がないとどんなに熱意があっても採用されることはないですし、フリーランスの多い業界なのでより努力して画力を上げる必要があります。

すでにアニメーターとして活躍している人は、アニメーションの専門学校や美大などを卒業し、画力の基礎をしっかりと身につけた上で実務に入っています。
絵は練習することで上手になりますが、デッサンの基礎などは独学で学ぶことが難しいので、アニメーターを目指す人はやはりプロのもとで絵の勉強をして、その後制作会社などに就職して、実務につくというケースが多いです。
アニメスタジオや制作は、社員の募集年齢を若く設定している傾向にあるため、アニメーターを目指す人は早めに行動されることをおすすめします。